異分野にまたがったプログラムで幅広い知識を育む

学生と企業をつなぐマッチングワークショップ

 2度の修士課程と7年間の社会人生活を経て、2019年から工学院経営工学系経営工学コースでヘルスケアの研究をしていました。WISE-SSSのプログラムは、見た瞬間に面白そうだな、やってみたいなと思い参加を決断しました。
 例えば、学生と企業をつなぐマッチングワークショップというプログラムがあります。さまざまな企業や組織と共同して自分の研究を社会で生かす道を探れるのは、研究者にとって非常に大きな魅力です。私の場合、共同研究や共同開発には至りませんでしたが、自分の研究に対して質問や意見をもらったり、世間の関心がどこにあるかといったことをヒアリングしたりすることは私の研究分野では不可欠なので、マッチングワークショップへの参加はとても有意義だったと思います。

WISE-SSSでの経験は「宝物」

 異分野にまたがって学べるのもWISE-SSSの特長です。量子力学や情報科学、医療工学といった最先端の科学から、ソリューションデザインやリーダーシップまで、多彩なクラスが用意されています。私も数多くのクラスを受けましたが、いろいろな分野を勉強することができ、古い知識をブラッシュアップしたり、自分の視野を広げたりできました。すぐに自分の研究に役立つものではなくても、方法論や考え方を知っておくだけで、将来、必ず何かの役に立つのではないかと感じています。今後はブラジルへ帰り、日本とブラジル両国に貢献する活動をしたいと考えています。

プロフィール

デ・アラウジョ・リベイロ・リザ
1982年生まれ、ブラジル・マナウス出身。ブラジルの大学で修士課程修了。2009年に来日し、東京工業大学で2度目の修士課程を修了。日本とシンガポールで計7年間働いた後、2019年に再来日、2022年工学院経営工学系経営工学コース修了。博士(経営工学)。