グローバルオフキャンパス研究プロジェクトで将来を切り開く

磁気浮上技術を用いたベアリングレスモータ

 普通のモータはベアリングを使って回転軸を支えていますが、私が研究しているベアリングレスモータはベアリングを使わず、磁気浮上技術を用いてモータを浮かせた状態で回転させます。摩擦がないので効率がよく、また潤滑油が必要ないため、例えば半導体製造工程のようなクリーンな環境でも問題なく使えるという特長があります。いかに効率を上げるか、追加の巻線を使わずに磁気浮上できないかといった点が難しいのですが、同時におもしろいところでもあります。今後はアプリケーション先を増やすことと、生産技術の確立が課題に挙げられます。

留学先で研究遂行能力に自信

 2022年9月から、WISE-SSSのグローバルオフキャンパス研究プロジェクトで、米ウィスコンシン大学マディソン校に留学しました。受け入れ先には、私より年も学年も下ながら優秀な学生がおり、初めのうちは感心することばかりでしたが、それぞれに得意な分野、不得意な分野があることに気がつき、各々の良さを見つけることの大切さを知りました。徐々に英語も聞き取れるようになり、留学の後半では聞き返すこともほとんどなくなりました。
 修了後は、留学前からの希望通り、受け入れ先でポスドクとして研究を続ける予定です。今回の留学を通して、言語の壁はあるものの、自分の研究遂行能力は劣っていないと感じました。今後はさらに自分の専門力を向上させ、国際コミュニケーション能力やリーダーシップ能力も養っていきたいと思います。

プロフィール

野口孝浩/のぐち・たかひろ
1995年生まれ、福島県出身。2018年福島工業高等専門学校専攻科卒業、2020年東京工業大学工学院電気電子系電気電子コース修士課程修了。2023年工学院電気電子系電気電子コース博士後期課程修了。博士(工学)。