WISE-SSSの経験を活かし、将来は信頼される研究者に

感情を解析してスムーズなコミュニケーションをサポートしたい

 生活をしていると、コミュニケーションがうまくいかない場面に出会うことがあります。その時、お互いの感情をより理解していればコミュニケーションがスムーズにいくかもしれません。私は、コンピュータを用いた人間の感情の解析、特に面と向かってコミュニケーションをする場合の感情の推移を研究しています。例えば、教師と生徒の間でコミュケーションがうまくいかない場合、心理的な要因を理解することで、教師が生徒と接する時に取るべき態度や行動を教える手助けができるのではないかと考えています。

分野を横断して学べる環境が魅力

 修士課程の頃、新しい研究のアイデアを探していた時にWISE-SSSのことを知りました。分野横断的に学ぶことができ、研究者同士のネットワークが国際的に作れるといった点に魅力を感じましたが、特に魅力的だったのは、異分野の先生や海外の先生から様々な知見や助言が得られるクロスメンター制度や海外メンター制度です。今後、信頼のおける研究者になるためにこのプログラムは欠かせないと思い登録を決めました。

 登録後に参加したグローバルフォーラムでは、自分の研究成果を他の研究者に発表するという経験がとても勉強になりました。これから先、国際的なワークショップや会議などに臨む際の準備や心構えに関する貴重な訓練になったと感じています。将来はWISE-SSSでの経験を活かし、新しい研究ができて、かつ学生のサポートもできる一人前の研究者になりたいと思っています。

プロフィール

全 景玉/Quan Jingyu
1996年生まれ、中国・内モンゴル自治区出身。2019年、湖南省の中南大学を卒業後、2020年に来日。2022年東京工業大学情報理工学院情報工学系知能情報コース修士課程修了。現在、情報理工学院情報工学系知能情報コース博士課程2年生。